システム・リファレンス・マニュアル第1巻
JUASは280社の日本のトップクラスの企業のIT関係者の集まりで、40を超えるプロジェクト・研究会・フォーラムが走っている。そこで議論・検討されている内容は、非常にレベルが高く示唆に富んでいるものが多い。そのノウハウをもっと広く紹介する目的で平成17年9月に作成されたのが、システム・リファレンス・マニュアル第1巻である。
第1巻の内容は主として以下の内容であった。
・ITガバナンス
・人材育成
・経営戦略とIT投資の関係
・ビジネスモデルの改革
・IT投資分析とIT投資効果測定
・システム開発プロジェクトマネジメント
・システム保守
・運用の指標
・ユーザー満足度
・ユーザビリティ
この内容を熟読された方には非常に高評であったが、「このような視点を加えたらどうか」「ここの分析が足りない」などの貴重なご指摘をいただいた。ドッグイヤーと呼ばれるだけあって、ITを巡る環境の変化は目覚しいものがある。JUASの研究会・セミナーで蓄積される情報量と質に関しても、ここ1年間で画期的な進歩を遂げている。第1巻では書ききれなかったテーマ、発刊後の著しくレベルアップした情報の吸収を含んだテーマなど、以下の内容となった。第1巻と第2巻あわせて企業のIT化について必要な知識はほぼ網羅した。
・経営戦略とIT組織
・CIOの役割
・人材育成
・提案力の強化
・情報共有と活用
*開発保守技術
・システム再構築対策
*ユーザビリティ
・システムの信頼性確保
・内部統制
・事業継続計画
このうち、*が付いたテーマは第1巻のレベルアップ版である。第2巻だけ読んでもご理解いただけるように配慮したが、基礎理論に戻って理解したい方は第1巻も併せてお読みいただけるとありがたい。
ユーザー企業でビジネスモデル改革を志しておられる方、情報システムの開発・運用に携わっておられる方だけでなく、ベンダーの管理者、プロジェクトマネージャーにも是非読んでいただきたいマニュアルである。
・ビジネスモデルを刷新したいとお考えの管理者の方
・IT関係者の意識変革を期待させておられる管理者の方
・プロジェクト開発をトラブル無く実施したいと努力されておられるプロジェクトマネージャーの方
◆主な内容
【目次】
システム・リファレンス・マニュアル(SRM)の作成
◆ 第1章 経営 ◆
第1節 ITガバナンス
第2節 JUASモデルの各論
第3節 人材育成
第4節 組織と企業文化
第5節 次期ITガバナンスモデル
◆ 第2章 戦略・企画 ◆
第1節 経営戦略
第2節 IT投資の構造
第3節 IT投資の構造改革
第4節 投資判断と投資評価手法
第5節 投資効果測定
第6節 ビジネスモデル改革・構築への努力
◆ 第3章 開発 ◆
第1節 開発の実態
第2節 業務分析と見積要求仕様書(RFP)の作成
第3節 見積
第4節 契約
第5節 実行計画
第6節 プロジェクト管理
第7節 開発生産性指標
第8節 利用部門の参画
(参考資料)第3節 見積(生産性環境変数、規模環境変数)
◆ 第4章 保守・運用 ◆
第1節 システム保守の指標
第2節 システム運用の指標
第3節 システムの信頼性
第4節 調達(サービスレベル)
◆ 第5章 利用評価 ◆
第1節 ユーザー満足度
第2節 ユーザビリティ